デジタル化への道 その4– 蔵衛門工事黒板

 蔵衛門工事黒板は電子小黒板の一種です。電子小黒板とは、従来の黒板や小黒板に記載していた撮影箇所(測点)や工種、種別、略図などを電子化し、撮影時に写し込んで撮影する新たな写真撮影手法です。つまり、今まで使っていた小黒板の代わりに、スマートフォンやタブレット端末等を用いることで、黒板があらかじめ入った状態で写真を撮影します。

 今回は、私が蔵衛門工事黒板を使ってよかった!!と思った瞬間をご紹介します。

その1: 手ぶらで現場を巡回
 従来の工事写真撮影では【黒板+チョーク】や【小黒板+ホワイトボードマーカー】を写真撮影場所まで持っていかなければなりませんでした。つまり、それらを忘れると写真を撮ることができません。「写真をとるぞ!」と準備して現場に出ない限りは、黒板入りの写真をとることができませんでした。さらに、右手にカメラ・左手に黒板で両手が塞がっているため、写真撮影の合間に用事を済ませたい場合は一度床に道具を置いて(もしくはカメラをポケットに入れて)用事を行う必要があります。これが地味に面倒くさい。うっかりしてそのまま黒板類を忘れて行ってしまうこともありました。
 しかし、電子小黒板に変えたことで、持っていくのはタブレットのみ。肩紐をつければ、両手を自由に使えます。「ついでにあの材料を持っていこう~」と、両手に荷物を持って移動もできます。

その2: 工事写真の検索
 「あっ!この施工、前に撮った写真が参考になるのにな、いつの写真だっけ・・・?(デジカメの”前へ″ボタン連打)」
なんてこと多いですよね。そんなとき蔵衛門では、以前撮った写真を、黒板の文字から検索できます。写真を撮った時点で電子黒板の情報と写真を紐づけてアプリの中で整理をしてくれるので、例えば資材搬入写真で「この材料の写真、前に撮ったか覚えてないな、、、でも写真探すの大変だな、、、念のためもう一回撮っておこう!」となるところを、材料名で検索をかけると、撮った写真と日時等の情報が一発で出てきます。本当にありがたい機能です。

その3: 施工前後を見比べながら撮影
 これは蔵衛門の機能ではなくiPadの機能なのですが、ホームボタンを2回押すと、現在開いているアプリが並べて表示されます。それを使い「アルバム」アプリで施工前の写真を表示した状態で同時に蔵衛門のアプリを起動すると・・・

簡単に、施工前と同じ角度から施工後の写真を撮ることができます!

 以上が私が「使ってよかった!助かる!」と思う主な機能です。この他にも様々な便利機能がありますが、それはまたの機会にご紹介します(^^)/